石田ゆり子さんの「ジブリパークを歩いて」特別編をお届けいたします。
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『もののけ姫』でサンの声を務めた俳優の石田ゆり子さんがジブリパークを初めて訪れました。
細部まで丁寧にいとおしむように味わいながら、一日を満喫。今回は特別編として、その様子をお届けします。
出演当時のエピソードやスタジオジブリ作品への想いも聞かせてくれました。
「メリーゴーランド」で
思わず声をかけたのは?
宮﨑駿監督作品との出会いは、スタジオジブリができる前から。
子どもの頃に見ていた『アルプスの少女ハイジ』(演出:高畑勲、場面設定・画面構成:宮﨑駿)が大好きで、作品に出てくるヤギのゆきちゃんの名前を当時飼っていた犬に付けたくらい。ずっと思い出のベースにある作品です。
ジブリパークの様子は雑誌や動画などで事前に見ていましたが、実際に訪れてみると、まず広さに驚きました。
そして、映画の世界が緻密に再現されていて、想像していたより大人も楽しめるところだなとも感じました。
どこも素敵でしたけれど、魔女の谷の「グーチョキパン屋」の屋根裏部屋や「オキノ邸」など、『魔女の宅急便』の世界が特に胸に残っています。
ドライフラワーや植物がいっぱいの魔女の店(オキノ邸)は本当に美しくて、映画の世界だとわかっていても、「こんなところに住みたいな」って思ってしまいます。
「メリーゴーランド」にはヤックルや山犬もいて、思わず「弟たち、こんなところでアルバイトしてたの?」なんて声をかけてしまいました(笑)。
『もののけ姫』は
大切な永遠の宝物
『もののけ姫』をイメージした「もののけの里」では、作品に濃密な思い出があり過ぎて、辛かったことも思い出して、純粋に展示を楽しむ気持ちにはなれませんでした。
サン役に選んでもらえたことはこの上なく幸せで、夢のような気持ちでした。
だからこそ、「期待に応えられていない、どうしよう。このままじゃ降ろされるかも...」と思った記憶も。
宮﨑監督は私だけでなく、他の役の皆さんにも厳しくて、納得がいくまで追求されていました。
その中でも、私一人だけ居残り授業みたいなときもあり、期待に応えることが難しかったですね。
ジブリ作品への出演はキャリアの中でも大切な宝物です。
海外に行って過去の出演作を尋ねられたとき、一覧の中に『もののけ姫』を見つけると、みなさんの反応が変わるのを感じます。
それはジブリや宮﨑監督、作品の素晴らしさのおかげですが、私への見る目まで変わるなんてすごいことだし、ありがたいです。
『もののけ姫』は、いつか私がいなくなった後にも間違いなく残る作品だと思っています。声だけですけれど、永遠に残るような気がして、不思議な気持ちです。
作品の中に迷い込んだみたいで
いい夢を見た気持ちになりそう
ジブリパークでは、どんな小さなところでも作品の世界観が120%描かれているのが、素晴らしいですね。
「オキノ邸」のキキの部屋の引き出しの中に入っているものまで、抜かりなく作り込まれていました。開けなければわからないのに、と思う部分まで。
展示物を触っていいというのも、これまでの日本のテーマパークやミュージアムとは違う感覚です。
まるで作品の中に迷い込んだような感じがして、今日うちに帰った後も「すごくいい夢を見たなぁ、あれは現実だったんだろうか」って気持ちになりそう。
そんなジブリパークがここにあって、電車に乗って訪ねてきたらいつでもこの世界に出会えるのは、とても素敵なことだと思います。
実際に来てみないとわからないことがたくさんあるので、ぜひ来てね!って伝えたいです。
これから初めて訪れる方は、お散歩するつもりで一日ゆっくり時間を取っていらしてください。
そして、たくさん歩いて、時々休んで、細かいところもじっくり見て...、そんな過ごし方をおすすめします。
石田ゆり子(俳優)
1969年、東京都出身。88年NHKドラマ『海の群星』でデビュー。以降、ドラマ・映画・執筆・音楽活動など、多岐にわたり活躍。『もののけ姫』でサンの声を担当。『平成狸合戦ぽんぽこ』『コクリコ坂から』などのジブリ作品に出演。
石田ゆり子さんが巡る特番 配信中
東海テレビで放送された特番「また、会えたね!ジブリパーク 石田ゆり子はじめての大さんぽ」はTVer、Locipo(ロキポ)で2026年3月31日(火)まで配信されています。
※掲載情報は2026年1月30日付です。展示等の最新情報はジブリパークウェブサイトをご確認ください。